ゆめ太カンパニー スタッフ取材(3) 制作進行
ゆめ太カンパニー スタッフ取材 (3)制作進行
第三回は制作デスクの後藤さんにお話を伺いました。とかく激務と言われがちな制作職ですがその業務の幅の広さには驚きです。
後藤さん(男性) 制作デスク キャリア5年

制作進行の仕事って?
US:後藤さんが制作進行を志望された理由はなんでしょうか?
後藤:最初はアニメーションの音響の仕事を志望していました。しかしミキサーなどの音響の仕事は非常に求人が狭き門なのです。専門学校で勉強しているときに制作進行って言う仕事を知りまして、とにかくアニメをはじめから完成するまでより多くの人と接する機会があるということを知って、これはやりがいがある仕事だなと思いました。アニメーションの制作工程もわかりますし、そういった意味で制作進行のほうでやってみようと思いました。
US:5年目ということで仕事も全体的に把握されているのでしょうか?
後藤:実作業の方はそうですね。
US:制作進行という仕事は何年目くらいからベテランになるんでしょうか?
山口:年数的なものよりデスクとかで全体を管理できるようになればベテランでしょう。
デスクからはプロデューサーになる人が多いですね。
US:一つの作品でどれくらいのスタッフの方と作業されるのですか?
後藤:動画さんとか仕上げさんを入れるとすごい数になってしまうのですけど。音響まで入れると100人くらいになってしまうかもしれません。
山口:制作は他のスタッフとけんかできないですね。いかにコミュニケーションを上手くとっていくかというのが大事です。くろみちゃんの世界ですよ。
後藤:作品本数が少なければアニメーターさんの間でも競争が激しくなるんだと思いますが、実情としてアニメのチャンネルと番組本数が多いのでどこの会社もアニメーターさんを探していると思います。その作品は駄目でも次でお願いしたいということもあるので・・・
US:他の職種の方とコミュニケーションをとる上で気をつけていることはありますか?
後藤:部署をまたぐときは各部署のかたも専門職なので、自分の部署でよりよいものを作ろうと皆さんもちろん向上意識を持って頑張ってらっしゃるんですけど、そうすると部署間で意見がぶつかるときがあります。そういう時は監督の意見を重視していくんですけども、そういったときによく話し合いをして考えて頂いて、よりよい方に作品に反映していくってところが難しいですね。
US:ある日突然プロデューサーの辞令が降りるっていうわけではないのですよね。
山口:やはり経験が必要な職種で適性とかもありますからね。何はともあれ作業の全工程を覚えないといけません。プロデューサーは20代ですぐにできるという仕事でもないですね。結局のところ、テレビ局と代理店とスポンサー、この3つは確実に対応しないといけない。となるとそれなりの経験値がないといけません。局やスポンサーのプロデューサーと対等にやりあうにはキャリアが必要です。ある程度の経験を積んでもらってアシスタントとしてプロデューサーに付いてもらってという感じです。
US:日々の御仕事をされる上での心がけ、職業意識を伺いたいのですが。
後藤:アニメーターさんが中心で御仕事をされることになるのですが個人個人で色々な考えの方がいらっしゃいます。絵を書くのが好きでやってらっしゃるかたもいるし仕事としてやっていらっしゃるかたもいますし。こちらもお仕事をお願いする中で一定の考え方だけだと中々コミュニケーションが難しくなってしまうので、社交性が大事だと思います。この仕事は本当にお付き合いする方が多いので。
US:音響の方はどういう仕事をされるのですか?
山口:音響の場合は大体日程が決まってしまっているのでそれまでにどこまで色つけて、アフレコだったらどういう風にアフレコができやすい状況のフィルムを作っていくかというのが制作進行の仕事です。アフレコ、ダビングは基本的にはプロデューサーが対応しているので、そこでリテイクが出たらプロデューサーから連絡がいってそこに対応して今度ダビングまでに差し替えるという作業を制作進行がします。
US:プロデューサーがリテイクを出すのですか?
山口:監督ですね。あと、プロデューサーにも色々玩具メーカーさんがいたりゲームメーカーさんがいたりするので各担当のところで引っかかることがあります。誰か1人でもリテイクがでたら直します。テレビでは流すけれどその後リテイクというタイプのものもありますし。
後藤:放映までの時間がないときは走りまわりますね。
山口:局によって規制もありますからね。光が点灯するカットとかは規制が厳しいですね。編集でカットの輝度を落としたりして対応できるやつもあるし、差し替えたりもします。
US:苦労談はありますか?
後藤:仕事のスケジュール優先で自分の思ったとおりに休みが取れないことですかね。やはり朝方にかけて作業されるかたもいらっしゃいますし、お昼に作業される方もいますから。そういうのに合わせていくと中々大変です。
・制作進行から演出への道は?
US:デスクから演出にいかれる方もいるのですか?
山口:そういう人のはあんまりいないですね。デスクになっちゃうと方向性が見えますから。
後藤:デスクになるまでに演出の方に進もうという方はいますが。
US:制作進行からデスクに行くというのは道筋として理解しやすいのですけど、制作から演出など別の能力を必要とされるところにいくのはどのようなプロセスをたどるんでしょうか?アピールしていって演出になるのですか?
後藤:制作から始めると打ち合わせとかも全て立会いますので色々な演出さんと作品をこなしていくことになります。演出さんにくっついている状態で仕事を見させていただいているので基本的なことは学んでいけると思います。その後は知り合いの演出さんや会社の方に頼んで、演出助手から始めさせて下さいという感じで進行から演出になっていくパターンが多いと思います。
山口:後は進行やりながら自分でシナリオ読んでコンテを書いてそれを演出に見てもらうことをやっていきながら段々と、という人がいますね。自主的にコンテを書いてトレーニングするということです。
学生へのアドバイス
US:学生へのアドバイス、学生のうちにやっておいた方がいいよというのを伺いたいのですが。
後藤:実写とかアニメに関わらずたくさんの作品を、好きなジャンルばかりでなく見ていただくのが一番いいのではないかと思います。
US:ゆめ太カンパニーさんは後藤さんにとってどういうところでしょうか?
後藤:ゆめ太に最初入ってずっとゆめ太で働いていますから僕自身は非常に働きやすい会社だと感じています。会社の規模的なところもあると思うのですけども迷ったりしたときにも社長や先輩にじかに相談できる会社なので僕の中で非常にやりやすい会社です。
US:山口さんと社員の方との距離がすごく近いというか。
後藤:そうですね〜。
山口:そんなことはないですけどね。本当は僕、社員と距離を置くタイプですよ(笑)
第三回は制作デスクの後藤さんにお話を伺いました。とかく激務と言われがちな制作職ですがその業務の幅の広さには驚きです。
後藤さん(男性) 制作デスク キャリア5年

制作進行の仕事って?
US:後藤さんが制作進行を志望された理由はなんでしょうか?
後藤:最初はアニメーションの音響の仕事を志望していました。しかしミキサーなどの音響の仕事は非常に求人が狭き門なのです。専門学校で勉強しているときに制作進行って言う仕事を知りまして、とにかくアニメをはじめから完成するまでより多くの人と接する機会があるということを知って、これはやりがいがある仕事だなと思いました。アニメーションの制作工程もわかりますし、そういった意味で制作進行のほうでやってみようと思いました。
US:5年目ということで仕事も全体的に把握されているのでしょうか?
後藤:実作業の方はそうですね。
US:制作進行という仕事は何年目くらいからベテランになるんでしょうか?
山口:年数的なものよりデスクとかで全体を管理できるようになればベテランでしょう。
デスクからはプロデューサーになる人が多いですね。
US:一つの作品でどれくらいのスタッフの方と作業されるのですか?
後藤:動画さんとか仕上げさんを入れるとすごい数になってしまうのですけど。音響まで入れると100人くらいになってしまうかもしれません。
山口:制作は他のスタッフとけんかできないですね。いかにコミュニケーションを上手くとっていくかというのが大事です。くろみちゃんの世界ですよ。
後藤:作品本数が少なければアニメーターさんの間でも競争が激しくなるんだと思いますが、実情としてアニメのチャンネルと番組本数が多いのでどこの会社もアニメーターさんを探していると思います。その作品は駄目でも次でお願いしたいということもあるので・・・
US:他の職種の方とコミュニケーションをとる上で気をつけていることはありますか?
後藤:部署をまたぐときは各部署のかたも専門職なので、自分の部署でよりよいものを作ろうと皆さんもちろん向上意識を持って頑張ってらっしゃるんですけど、そうすると部署間で意見がぶつかるときがあります。そういう時は監督の意見を重視していくんですけども、そういったときによく話し合いをして考えて頂いて、よりよい方に作品に反映していくってところが難しいですね。
US:ある日突然プロデューサーの辞令が降りるっていうわけではないのですよね。
山口:やはり経験が必要な職種で適性とかもありますからね。何はともあれ作業の全工程を覚えないといけません。プロデューサーは20代ですぐにできるという仕事でもないですね。結局のところ、テレビ局と代理店とスポンサー、この3つは確実に対応しないといけない。となるとそれなりの経験値がないといけません。局やスポンサーのプロデューサーと対等にやりあうにはキャリアが必要です。ある程度の経験を積んでもらってアシスタントとしてプロデューサーに付いてもらってという感じです。
US:日々の御仕事をされる上での心がけ、職業意識を伺いたいのですが。
後藤:アニメーターさんが中心で御仕事をされることになるのですが個人個人で色々な考えの方がいらっしゃいます。絵を書くのが好きでやってらっしゃるかたもいるし仕事としてやっていらっしゃるかたもいますし。こちらもお仕事をお願いする中で一定の考え方だけだと中々コミュニケーションが難しくなってしまうので、社交性が大事だと思います。この仕事は本当にお付き合いする方が多いので。
US:音響の方はどういう仕事をされるのですか?
山口:音響の場合は大体日程が決まってしまっているのでそれまでにどこまで色つけて、アフレコだったらどういう風にアフレコができやすい状況のフィルムを作っていくかというのが制作進行の仕事です。アフレコ、ダビングは基本的にはプロデューサーが対応しているので、そこでリテイクが出たらプロデューサーから連絡がいってそこに対応して今度ダビングまでに差し替えるという作業を制作進行がします。
US:プロデューサーがリテイクを出すのですか?
山口:監督ですね。あと、プロデューサーにも色々玩具メーカーさんがいたりゲームメーカーさんがいたりするので各担当のところで引っかかることがあります。誰か1人でもリテイクがでたら直します。テレビでは流すけれどその後リテイクというタイプのものもありますし。
後藤:放映までの時間がないときは走りまわりますね。
山口:局によって規制もありますからね。光が点灯するカットとかは規制が厳しいですね。編集でカットの輝度を落としたりして対応できるやつもあるし、差し替えたりもします。
US:苦労談はありますか?
後藤:仕事のスケジュール優先で自分の思ったとおりに休みが取れないことですかね。やはり朝方にかけて作業されるかたもいらっしゃいますし、お昼に作業される方もいますから。そういうのに合わせていくと中々大変です。
・制作進行から演出への道は?
US:デスクから演出にいかれる方もいるのですか?
山口:そういう人のはあんまりいないですね。デスクになっちゃうと方向性が見えますから。
後藤:デスクになるまでに演出の方に進もうという方はいますが。
US:制作進行からデスクに行くというのは道筋として理解しやすいのですけど、制作から演出など別の能力を必要とされるところにいくのはどのようなプロセスをたどるんでしょうか?アピールしていって演出になるのですか?
後藤:制作から始めると打ち合わせとかも全て立会いますので色々な演出さんと作品をこなしていくことになります。演出さんにくっついている状態で仕事を見させていただいているので基本的なことは学んでいけると思います。その後は知り合いの演出さんや会社の方に頼んで、演出助手から始めさせて下さいという感じで進行から演出になっていくパターンが多いと思います。
山口:後は進行やりながら自分でシナリオ読んでコンテを書いてそれを演出に見てもらうことをやっていきながら段々と、という人がいますね。自主的にコンテを書いてトレーニングするということです。
学生へのアドバイス
US:学生へのアドバイス、学生のうちにやっておいた方がいいよというのを伺いたいのですが。
後藤:実写とかアニメに関わらずたくさんの作品を、好きなジャンルばかりでなく見ていただくのが一番いいのではないかと思います。
US:ゆめ太カンパニーさんは後藤さんにとってどういうところでしょうか?
後藤:ゆめ太に最初入ってずっとゆめ太で働いていますから僕自身は非常に働きやすい会社だと感じています。会社の規模的なところもあると思うのですけども迷ったりしたときにも社長や先輩にじかに相談できる会社なので僕の中で非常にやりやすい会社です。
US:山口さんと社員の方との距離がすごく近いというか。
後藤:そうですね〜。
山口:そんなことはないですけどね。本当は僕、社員と距離を置くタイプですよ(笑)
スタッフ取材(4)撮影編に続く
CONTENTS



